こんにちは!りろうしです。
ふるさと納税を知ってますか?
簡単にいうと、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
少し前に、返礼品として〇mazonのギフト券など地元と関係のない品物が登場して問題になったアレです。
この記事では以下の内容を取り上げます。
・ふるさと納税の返礼ににエアガンが登場!しかし自治体が取りやめて企業の顔に泥を塗った話
・何が問題?
・どうすればよかった?
・そのエアガン「M1873」てどんな銃?
・KTWってどんな会社?
・まとめ
ふるさと納税の返礼品にエアガンが贈られ損なった残念な話
先日このようなニュースがありました。
花巻市葛のKTW(和智(わち)香社長)が製造したエアソフトガン「ウィンチェスター M1873 カービン」が同市のふるさと納税の返礼品となり、話題となっている。
このエアソフトガンは直径6ミリのプラスチック製の球を圧縮した空気で飛ばすことができ、サバイバルゲームなどで使われる。西部劇で使用される銃がモデルで、世界的に人気が高い一品だ。
1日正午に全国のふるさと納税のホームページ(HP)に掲載。1丁限定で12万円以上の返礼品と高額だが、HP掲載の45分後に申し込みがあり、受け付けを終了した。他の返礼品の1日当たりの閲覧回数は80回前後だが、エアソフトガンは1日だけで約6300回閲覧されたという。 引用:ふるさと納税返礼品にエアソフトガン 花巻市内企業が製造
しかし、その数日後
岩手県花巻市は4日までに、ふるさと納税の返礼品として話題になっていたエアソフトガン(エアガン)の取り扱いを中止した。インターネット上には「家に飾りたい」などの好意的な意見のほか、安全性を疑問視する声があり、内部で協議して決めた。
引用:花巻市が返礼品エアガン取りやめ 岩手、安全性疑問の声受け
市は申し込んだ人に電話で取り扱い中止の経緯を説明し了承を得たという。
引用:花巻市が返礼品エアガン取りやめ 岩手、安全性疑問の声受け
何が問題?
今回、花巻市の問題点はこんなかんじです
・地元企業の製品に自治体がわずかなクレームに屈して、根拠もなく安全性に公に「ノー」を示したこと
・製造会社(KTW)の会社のイメージ、エアソフトガンのイメージ、サバゲーマーのイメージを傷つけたこと。
エアソフトガンのイメージは世間的にはいいとは言えません。
残念ながら、これからも大きく変わることはないと思います。
先日、アメリカで銃の乱射事件が相次いだこともあり
銃の形をしているというだけで嫌われるのはわかります。
しかし、だからといって黙っていては楽しみがなくなってしまいます。
銃の乱射事件を受けて、さっそく共和党の議員から「ゲームを規制しろ」という的外れな意見が飛び出しています。
「ゲームが銃の操作を教えているから危険」という狂った妄想です。
参考:米共和党員とテキサス州副知事、頻発する銃乱射事件とビデオゲームの関連に言及
今回、エアガンをわざわざふるさと納税の返礼品に取り上げたのは
エアガンのイメージアップにつなげたかった。
と市も思っていたからにちがいありません。
最終目標はお金でも、エアガンの安全性や品質の良さ、AKにモデルガンに感じるロマンは市側も十分に分かっていたはずです。
そうでなければ、お堅いお役所が銃の形をしたものを推奨するなんて発想は出てきません。
返礼品になったのも、花巻市側からKTWに働きかけがあったからです。
しかも1丁だけで、送られる人の身元も保証されています。
【何だったろう・・・】
「KTW製品をぜひ」と市の担当者に懇願され、「1丁だけだよ」とOKした結果がこれでした。#KTW pic.twitter.com/V3Za2THZpx— (有) KTW (@ktw025hanamaki) August 3, 2019
どうしたらよかった?
・花巻市は返礼品のエアガンを取りやめるべきではなかった。
・エアガンと企業の安全性、信頼性を丁寧に説明し続け、
クレームをつっぱねることでした。
なぜなら
・返礼品は1件のみ。受取人も保証されているから。
わずかなクレームには「安全性は保障されています。信頼のおける企業の製品です。だから市も推薦しました」と丁寧に説明すべきでした。
例えば、他の多くの自治体ではエアガンより危険な刃物や包丁がふるさと納税の返礼品になっています。
説明し続ける、というのは大事です。
ずっと説かないと「エアガンは危険だやばい」という印象がすぐについてしまうからです。
しかし、続けていれば他の自治体も
「返礼品にエアガンもいけるのか!」と後に続いてくれます。
それは巡り巡ってみんなが得します。
・企業…イメージアップ↗ 宣伝効果↗
・サバゲーマー…イメージアップ↗
・こづかい…ふるさと納税した代わりに自重で落下。
M1873てどんな銃?
全長 | 1,252mm |
---|---|
重量 | 4,300g |
装弾数 | 15発 |
発売年 | 1873年 |
使用弾薬 | .44-40 |
製造国 | アメリカ |
西部を征服した銃として大ヒット
・アメリカのウィンチェスター社が1866年に開発したレバーアクションライフル「M1866」の改良版
・生産数は1873年~1942年までのあいだにおよそ70万丁以上
レバーアクションて?
・連発式ライフルの仕組みで最も早い時期に成功したひとつ
・引き金を囲むように配置されただ円形のレバーを銃の下方向に回転させ、もとに戻すことで排莢(はいきょう)と装填(そうてん)が行われる
・熟練すればかなりのスピードで弾を次々と連射できる。
速すぎ!
どこに売れた?
・民間、カウボーイたちに売れた
・馬上でも簡単な操作で次々射撃できる
・弾がハンドガンの弾と共有できる。
・軍隊では正式採用されなかった
・軍用銃としてはデリケートで、仕組みが複雑
・ハンドガン以上の強力な弾を撃つことができない。
マンガや映画で活躍!レバーアクション
マンガ、ゴールデンカムイの土方歳三のM1892

スピンコッキングにしびれます。
※なお、モデルガンでやると指に大きな負担がかかるのでやっちゃだめです
映画のレバーは回しやすいように大きくしてあります。
どちらもU-NEXTで見られます!

まとめ
・行政の中途半端なエアガンの扱いは自治体・企業・サバゲーマーの誰も得しない。クレームに屈せず、堂々と安全性を説いて!
・M1873は西部劇の銃で、拳銃と同じ弾が使えます。
・返礼品にAKのエアガンはありますか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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