こんにちは!りろうし(@Rerousi)です。
AK-47が1947年にソ連で採用されて2019年で72年。
今なお世界中で働き続ける団塊世代の銃です。
そしてコミックマーケットも今年の夏で96回を数えます。
長く続くものには何か共通点があると思いませんか?
今回の記事では、サバゲー初心者向けに、「実銃のAKがどうして世界中で普及しているのか」について「同人誌に例えて」ご紹介していこうと思います。
AKがあちこちで普及している理由3つ
- 生産がしやすい
- 弾薬や部品の補給がかんたん
- パテントがなく勝手につくれる
1つづつ深堀りしていきます。
1.生産がしやすい
プレス生産
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初代のAK-47は部品が削り出しという鉄の塊をがりがり削ってつくっていましたが、
後にプレスでつくれるようになりました。
プレスとは金属の型に材料を流し込んで圧力をかけて固める方法で、大量生産に向いていました。
改良版のAKM(1959年採用)がプレス加工がされています。
同人誌で例えると、
手書きとデジタルくらい違います。
※もちろん、どちらの描き方もノウハウと練習が必要です。
部品の数が少ない

AKは部品数が少ないため、つくりやすいです。
部品数 | |
AK47 | 96パーツ |
AK74(AK47の改良型) | 113パーツ |
M16A1 | 156パーツ |
同人誌で例えると、
といったセリフ数ではありません。
しろうとが、紙と鉛筆で30分くらい練習してそれらしく描けるか?がポイントです。
大半の人がピンクの大福に4つの足がついたヤツを描けるようになるはずです。
AKも一緒です。部品数が少ないと作りやすいのです。
部品の公差が大きい
部品の大きさの誤差=公差がわざと大きく作られているため、銃の動作に関係ない部分を適当につくっても動きます。
なので、つくろうと思えば世界中のどこでもつくれます。
理由は、設計者のカラシニコフ氏が戦争中の生産を想定していたからです。
AK47の設計は第二次世界大戦中でした。
敵の攻撃を受けながら、国中あちこちの工場で生産される部品は誤差がバラバラになりがちです。
それならば、あらかじめ部品の大きさをゆるーい基準にしておけば、確実に動くものを戦場に送り出せると考えたのです。
ストックをスコップの柄にしても動くくらいです。
サバゲーでも同じ改造をした動画があります。
同人誌で例えると、
2.弾薬や部品の補給がかんたん
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AKの弾は7.62×39ミリ弾を使う、AK47とAKM系列が特に普及しています。
銃の普及数が多いので、弾の価格も下がり、手に入りやすいからです。
多少こわれても、銃の部品の誤差が大きいので、他のAKから部品をとってきてもつかえます。
しかも、AKが壊れにくいため古いものが消えないうちに新しいものがどんどん出回ります。
まだ、銃が職人の手によって一丁一丁ていねいに造られていたころは他の銃の部品をそのまま別の銃に使うことはできませんでした。
カスタムパーツが豊富なので欧米でも売れる
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カスタムパーツも豊富に存在しており、先進国でも需要があります。
同人誌で例えると、
・手書きより安く始められ、デジタル絵とダウンロード販売が普及
・フリー素材の充実し、ネットでは消えにくい。
・やろうと思えば誰でも作品を作れる→作り手が増える
・カスタムしやすい
AKによく似てませんか?
3.パテントがなく勝手につくっても怒られない

パテント=特許、知的財産権、著作権のことです。
銃にも特許があり、勝手にほかのメーカーの銃をぱくって売ると問題が出ます。
AKにはそのパテントがないため、世界中で作られ売られました。
例:中国がAKMをパクってつくり、アフリカなどに輸出しまくりました。
AKにパテントがない理由
AKをつくった国が共産主義のソ連だったからです。
特許などの個人の知的財産権の考えがありませんでした。
特に、共産圏の国ならどこがつくってもよかったのです。
例:
ルーマニアのAIMS
中国の56式自動歩槍
イスラエルのガリル
ライバルのM16にはパテントがあった
ちなみに、M16を開発したアメリカ人のユージーン・ストナーはM16が1丁売れるごとに1ドルのパテント料が入りました。
一方、AKの生みの親であるミハイル・カラシニコフには自分の開発した銃の恩恵を受けられませんでした。
ギネス記録になるほど普及した銃なのにも関わらず。
同人誌で例えると、
知的財産権の恩恵を受けている点で、私たちはAK設計者よりも幸福なのかもしれません。
まとめ
・生産がしやすい
・弾薬や部品の補給がかんたん
・パテント料がないため勝手につくっても怒られない
AKと同人誌が全く似ていないことがあります。
それは「日本において本物のAKが普及していない」ということです。
…エアガンでサバゲーできることがどれだけ恵まれているか考えてしまいます。
ちなみに、かつてオウム真理教がAK74を密造しようとしたことがあるそうです。
日本においても、オウム真理教が発展型であるAK-74を基に銃密造を企てた(自動小銃密造事件)ことが発覚したが、外観こそ模倣したものの、銃身内径を正確に切削できず、発射に危険が伴う水準のもので、警察の追及もあって量産には至らなかった。
普及するのはエアガンのAKだけであってほしいです
最後までお読みいただきありがとうございました。
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