
・サバゲーってどんなルールで、なにが楽しいの?
この記事では、サバゲーに興味がある人に向けて小説「サバゲにGO!」の内容を紹介しています。
サバゲーあるある満載!小説「サバゲにGO!」
サバゲにGO!のあらすじ
こんなに楽しい遊びははじめてだ!!それが“サバイバルゲーム”これといった趣味もなく、日々をなんとなく過ごしていた青年・貞夫と、その友人シノ。
二人の青年がある日偶然立ち入ってしまったお店……エアガンショップ『大野公房』。彼らを出迎える姉妹の店員、舞白菜花と璃良。彼女達に心惹かれるも、それ以上に店内に所狭しと並ぶ銃器の数々が、貞夫とシノの童心を強く強く刺激するのだった。「んじゃあさ、そんなに撃ちまくりたいっていうんなら……いっそ明日、サバゲに行ってみたら?」そんな何気ない璃良の提案により、なし崩し的に一緒に初のサバイバルゲームへの参加することに!?菜花のレクチャーにより装備を準備し、レンタカーを借り……そしてついに貞夫達は舞白姉妹と共に千葉のサバイバルゲームフィールドへ。その後、彼は知ることとなる――、そんな様に旅の計画を立て、フィールドを子供のように走り周り、空腹というスパイスが効いたカレーを食べる。そんな時間全てが宝物となる、それが“サバイバルゲーム”だということに!サバゲー初心者もこれを読めばすぐにサバゲーがはじめられる――。
趣味を楽しむ全てが詰まった、本格サバイバルゲーム小説『サバゲにGO! 』ここに爆誕――!!出典:Amazon
内容をさらにまとめると、都内在住の青年2人がエアガンショップ看板娘の美人姉妹とレンタカーで千葉のサバゲーフィールドまで行ってサバゲーをしてメシを食って帰ってくる話です。
サバゲーに興味がある人やサバゲー経験者どちらにもおすすめできます。
なぜなら、サバゲーあるあるネタにあふれているからです。
・個人営業のエアガンショップにありがちな、狭い空間にずらっとならんだ銃の圧迫感
・おもちゃとあなどっていた「銃の形をしたもの」の存在感
・思い入れのある銃を手にしたときの高揚感
・5㎏を超えるエアガンの重さ
・初参加のフィールドで立ち往生する主人公の気持ち
・日常とはかけ離れてた動きでかく大量の汗と疲労、筋肉痛
・お互い顔を隠した状態で話す仮面舞踏会
・サバゲー終わりの温泉+ビールのうまさ
・寝られない運転手のプレッシャー
サバゲー小説だけどメシの描写がガチ

「サバゲにGO!」は食べ物の描写が濃密に描かれています。
・サバゲー後に主人公サバ夫たちが立ち寄るしゃぶしゃぶ店
カレーの描写を一部引用します。
舌先で唇をなぞる。
……火傷はしてないな……あ、うまいっ。
それでスイッチが入った。
スプーンに息を吹きかけて冷まし、ルーを喰らう。辛さよりも甘味。
しかし、甘味というよりも……旨味の濃厚さ。味に力強さがあった。二口目は湯気上げるご飯と共に。
大量に炊いたご飯はうまい。炊き立てなら尚更だ。カレーと一緒なら最高だ。
ルーの汁気がふっくらとしたご飯を解きほぐし、口内を踊らせる。
リズムを刻むように咀嚼し、飲み込めば……エネルギーを使い果たした体にじわりと染みていく。
出典:『サバゲにGO』
ゲーム人口が多い地域のフィールドではしばし、昼ご飯にカレーがふるまわれます。もちろん、代金は別です。
今後、続巻が出る予定ならフィールドごとのカレー描写があるのでしょうか?気になります。
作者のアサウラさんは以前『ベン・トー』というライトノベル作品で食べ物描写に定評があります。
『ベン・トー』とは、高校生が閉店間際のスーパーの半額弁当を賭けてストリートファイトするライトノベルです。
ベン・トーはアニメ化もされており、放送された時間帯が深夜なこともあり、おいしそうな弁当の描写は放送当時に「メシテロ」といわれていました。
実在する東京マルイのエアガンが登場

サバゲにGO!はエアガンメーカーの東京マルイが全面協力しているため登場するエアガンはほぼ全てマルイ製です。
マルイのエアガン販促ライトノベルかよ
と思われるかもしれませんが、地方で実店舗が少ない初心者がサバゲーを始める場合はほぼ東京マルイ製品に頼ることになります。
主人公のサバ夫たちが使っているエアガンはこちらの記事で紹介しています。
関連記事:【サバゲにGO!】で主人公たちが使うエアガン紹介 | りろうしBlog
商品説明よりもサバゲー体験にフォーカス

サバゲにGO!はストーリーの至る所でサバゲーに関する太字の解説が入ります。
しかし、商品画像はほぼ出てきません。
挿絵は登場するヒロインの姉妹、リラとナバナの立ち絵がほとんど。
主人公の男2人の立ち絵はほぼなし。
サバゲーフィールドのマップが挿絵に描かれ、マップの地形をもとにストーリーが展開。
ライトノベルなので当然ですが、写真、画像を使わないことが話のテンポを崩さないことにつながっています。
あくまで、初心者が始めてサバゲーに行ってワクワクするストーリーにフォーカスしています。
サバゲーを題材にする作品は、あるあるネタになりがちです。
というのも、サバゲー体験をキャラクターをとおして追体験させることで読者の共感を得られるからです。
文章に特化したノベルの「サバゲにGO!」はサバゲー初参加の様子を疑似体験するお話となっています。
それも、若者のふところ事情と物欲との葛藤が割と等身大でリアルです。
高卒就職の青年にとって、ふっと湧いた趣味への初期投資額としてはなかなかに悩む金額ですね。
余談ですが、同じサバゲーを題材にしたコミックに「サバゲっぱなし」(小学館)があります。
「財閥の令嬢がサバゲにはまる」というお話で、メインの登場人物は全員女子。
登場する商品は東京マルイだけでなく、本体価格だけで100,000円を超えるトレーニングウエポン(トレポン)がほいほい登場するし、ほいほい課金します。
不意な下ネタにあせる

サバゲにGO!は間違いなく男性向けのライトノベルです。
理由は所々に見られる下ネタ描写です。
主人公のサバ夫がチェリーなこともあり、美人姉妹の肢体に悶々とする描写が豊富です。
・エアガンショップ初来店時におじぎをするナバナの胸の谷間をガン見するサバ夫
・エアガンを試射する際に身体を近づけてきたリラの息遣いに興奮するサバ夫
・サバゲーフィールドに向けて移動する車中にて、助手席のナバナに「バックでお願いします」とサバゲーフィールド近くのラブホ前で言わせるサバ夫
・堂々と下ネタを吐く相棒のシノ
数少ない挿絵も色っぽい描写がほとんどなので、人にすすめる際は注意が必要です。
まとめ
・小説「サバゲにGO!」はサバゲーあるあるが満載
・説明が豊富で初心者にもやさしい
・サバゲー小説だけどメシの描写がガチです。
・商品説明よりもサバゲー体験にフォーカス
・お色気要素ありの男性向け
サバゲーをストーリーとして楽しめる「ホビーノベル」としても楽しめます。
続巻があるのなら、各サバゲーフィールドのお昼のカレー描写が気になるところです。
最後までお読みいただきありがとうございました。